秩父市 大滝げんきプラザ+栃本広場への往復道

測定日:2017年6月7日 10:00~17:00  晴れ  北東の風2~4m

測定地:埼玉県秩父市 大滝5944-2

測定方法:地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.059μSv/h     

前回の測定は2014/10/19、50cm高を測定して、平均0.070 μSv/hでした。今回も前回とほぼ同じコースで測定、5cm高の測定で平均0.059μSv/hです。放射能はかなり低減しています。同時に測定した栃本広場が0.078→0.071μSv/hですから、その差は歴然です。地道に継続される管理がおかげでしょうか。園内はきれいに清掃されています。


《 定点測定 》

写真1・2ともにバーベキュー場です。ともに平均空間線量より高い値ですが、自然放射線の影響があるかもしれません。写真1のポイントでの簡易土壌測定の結果は約350Bq/kgです。深谷市や熊谷市でもこれくらいの場所はけっこうあります。

体育館の裏で、人があまり来る場所ではありません。体育館の屋根から直接雨水が落ちるようです。前回、同じ場所で測定したときは0.165μSv/hでしたので、ここでは濃縮が進んでいます。

芝生広場ですが、グラフのセシウム137のカウントが写真1と同じなので、土壌も同程度かと思われます。


《元気プラザ~栃本広場の往復道》

移動測定 平均空間線量 山道:0.059μSv/h アスファルト道:0.075µSv/h     

 大滝げんきプラザから栃本広場までのハイキングコース。往復の所要時間3時間というげんきプラザ職員から説明を受け、歩きました。測定しながらの往復は結局6時間かかり、10時出発、17時帰還、げんきプラザの職員の方を心配させもしました(笑)

 行きは、山道コースです。急斜面、岩場とかなりきついコースで軽い登山の趣。ウォーキングシューズでは役不足です。岩場になると空間線量が上昇、ここは長瀞の岩畳とおなじで、自然放射線が影響しています。セシウムの汚染は小さいと感じました。

 帰りは、車も通る普通の舗装道。だらだら坂の登りと下り、景色があまり変わらず長い距離に感じました。道の端を歩きましたが、路肩には大量のたまり土があり、ここではセシウムが濃縮していて、全体的に高めの空間線量となりました。

《 定点測定 》

最初の急な上り坂をこえて、一息つきながらの測定です。ここでは、セシウムより、自然放射線の影響の大きさを感じました。

自然放射線の影響がない場所でしょうか。空間線量は写真1の半分ですが、グラフのセシウム137のカウントは写真1・写真2とも似たような値です。実際、山道全体が、こんなものかも知れません。

写真3・4はほぼ同じ場所です。写真3は舗装道路沿い(写真を撮り忘れたので、他の写真を流用)、写真4は道から離れた傾斜地の下です。舗装道路沿いはどうしてもセシウムが溜まりやすく、このような値になりました。写真4は山道側で低線量です。

 帰り道はずーと舗装道路。平日だからでしょうか、車や人通りはほとんどありません。路肩には溜まり土、落ち葉がかなり溜まっています。草を払った後はありますが、路肩を清掃した後はありません。ここにセシウムが溜まっています。この復路の平均空間線量はかなり高く、景色もつまらないので、帰りも同じ山道を戻ったほうがいいかもしれません。

 路肩のたまり土のセシウムですが、深谷市の我が家の前の舗装道路でも、掃除をしなければ、セシウムは1000Bq/kg以上に濃縮しますし、空間線量も0.1μSv/hを越えます。埼玉県中どこでも水はけの悪い所で、掃除をしなければ、こんな感じになるのではないでしょうか?


《まとめ》

微妙に高いところもあるけれど、しかし秩父の他の公園と大差はない、というのが測定後の感想です。群馬北部を測定していると、まったく問題ないと感じるようになりました。相対的な問題です。また、前回の測定では、大滝地区は高いと断定しましたが、あれは撤回しなければなりません。「微妙に高いけど、大差はない程度」といったところです。


秩父市 その他の測定ポイント

羊山公園・ミューズパーク・大滝元気プラザ~栃本広場・滝沢サイクルパーク・中津峡森林科学館周辺 

 

※秩父市の除染基準   面的0.23μSv/h(1m高、50cm高)、局所的1.00µSv/h(1cm高)