群馬県 赤城 地蔵岳~小沼

測定日:2017年6月16日 9:40~17:00 晴れ 北西~南東2~4m

測定地:群馬県前橋市富士見町赤城山

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.073μSv/h

3.11原発事故前は保育園の遠足で地蔵岳に登っていた、今の様子が知りたい、というお母さんの声に推されて苦手な山道歩きに行って来ました。また、この地蔵岳から小沼の山道は小学校の林間学校でも歩くコースということで、この日一緒になった前橋の中学生の後をついて同じコースを歩いてみました。その後小沼からは山すその道を赤城総合観光案内所まで測定しました。


《 定点測定 》

写真1 17時には総合案内所の駐車場は閉鎖するので遅くなるようならと薦められた駐車場です。 いきなり高い線量です。みごとなセシウムのピーク、ちょっと怖くなりました。

写真2 登山道はたくさんの人が歩き踏み固められています。ほんの50,60㎝離れた笹藪の中は線量が上ってしまいます。

写真3 ここは登山道の分かれ道で少し開けています。空間線量は低くセシウムのピークもみられません。

写真4 地蔵岳山頂の鉄塔群が見えてきました。やっと着いた~ 中学生たちはとっくに登ってすでに小沼のほうへ向かっている様子。途中岩がごろごろしていて登り難いこと、それにかなり急斜面。山登りなどしたことの無い身には堪えました。空間線量をみると地表と50cmの差があまりありません。この山頂付近の斜面全体がこれくらいの放射線量ということです。 

写真5 南に長七郎山の山頂が見えます。小沼方面への通路になっており、地面がしっかり踏み固められています。景色の良い場所ですが空間線量が高いです。 

写真6 ひーひー言いながらやっと山頂に着くとそこにはなんと幼稚園児の姿が。えっ、どうやって来たの?まさか登った?そのまさかでした。小沼からの木道を登ってきたそうです。この子たち年中さんだそうです。本当に園児が登るんだー。子どもってすごい!子どもたちがお弁当を広げていたところは比較的空間線量は低かったです。よかったです。

写真7 中学生にはとても付いていけないので、今度は園児たちの後を一緒に下りることにしました。こちらの山道も少し道を外れると線量は高くなってしまいます。山道(木道になっています)を歩いているぶんには心配ないようです。

写真8 すれ違うための空き地なのでしょうか。開けていました。 この後の木道はかなりの急斜面で木の板が階段状に並んでいます。園児が歩くには足の長さが足りない、みんなピョンピョン飛び降りてます。時々、板の間に落ちちゃったりしながら、、、。たくまし~い。駐車場まで一緒に下りて、さよならしました。 

写真9 やっと辿り着いた小沼湖畔、遅いお昼にしたベンチです。(ずーと先を行った中学生も小沼でお昼を食べている姿が山頂から見えました。)湖の際の砂地は線量が低いのですが、ここも笹の生えた奥に入ると線量はあがってしまいます。

写真10 お弁当食べた小沼北側にくらべ南西側は空間線量が高くなっています。訪れる人も少ないようで測定中も一人の女性とすれ違っただけでした。子どもには歩いて欲しくない道です。

写真11 舗装道路沿いの溜り土です。人が歩くことは稀でしょうが、それにしても高いです。

写真12 舗装道路を歩くのもへとへと、やっと座って休める場所に着きました。どうしてこんなところの線量が高いのでしょう。お店のすぐ前、みんなが歩くところです。

写真13 草地のゲレンデ。下のほうで線量が上ってしまったのでしょうか


《まとめ》

保育園児でも登れる山、ということで体力のない、日ごろ運動不足のわたし達でもなんとかなると思い地蔵岳測定登山を試みました。登ったコースは岩だらけ、案内の倍の時間を掛けての測定登山となりました。その上、子どもたちは小沼の駐車場に迎えのバスが来て帰路につくようですが、迎えの無いわたし達は車を停めた総合案内所までひたすら歩き続けることになりました。途中かなりの高線量の場所もあり、思わぬ場所が高かったり、一日がかりで歩いたからこそ赤城の様子が見えてきたのだと思います。定点測定をした場所のスペクトルのセシウムカウントをみると、線量に比例して高くなっています。このカウントから土壌ベクレルがかなり高いと予想されます。止まって測ってを繰り返しているうちに時間ばかりが経ちへとへとに疲れ、日が落ちる前に何とか駐車場に辿り着いた次第です。


群馬県 その他の測定ポイント

赤城山(大沼・小沼・覚満淵・地蔵岳)、川場村田園プラザ、沼田市民の森 

 

除染基準:群馬県 環境省の除染基準に従う。公園 50cm高 0.23μSv/h