群馬県 高山村 みどりの村周辺

測定日:2017年7月18日 15:50~18:00 晴れ 北西の風2~3m

測定地:  群馬県吾妻郡高山村中山 高山村大字中山6853

測定方法 地上高5cm を歩行による移動測定、地上高5cm・50cmの定点測定

移動測定 平均空間線量 0.10μSv/h     

土砂降りの玉原高原を後にしたのが14時まえ。このまま帰るのももったいないので、気になっていた高山村の測定に向かいました。赤城~川場~沼田~榛名のライン上の沼田~榛名の途中にあるのが高山村です。村営みどりの村はとてもきれいに整備清掃されていました。

 なお、2・4のポイントは環境省(群馬県)の除染基準0.23μSv/h(50cm高)を超えており、高山村に調査結果を送りました。高山村から除染等の連絡がありましたら、詳細を報告します。

《高山村からの回答》

件名: 高山高原牧場展望台、みどりの村のホットスポットについて

 標記の件につきまして、地域振興課で測定したところ、局所的汚染箇所における除染対応の基準である1μSv/hrには達していないため、 直ちに除染する必要は無いと考えていますが、放射線量の推移などについては今後とも管理者として注視いたします。

 よろしくお願いいたします。

  高山村役場 地域振興課 


《 定点測定 》

写真4 駐車場を入って直ぐのところです。舗装面のすぐわきの土です。一段高くなった植え込みですが、環境省の除染基準を超えて、セシウムが濃縮されています。この写真の左手に遊具があります。車を降りた子どもたちはこの坂を歩くのかと思うととても心配です。

写真5 3連休中にキャンプファイヤーをやったのかな?たき火のあとが残ってました。地表付近と50cm高が同じ値です。ここ全体が面的にこれくらいの値ということです。

写真6 周りをアナベル(紫陽花)の白い花が囲っています。きれい!みごとです。写真奥の白い点がそうです。ここも、芝生地のどこでも同じような値、面的な空間線量です。

写真7 ロボット型すべり台です。この遊具は他のものより新しそうでした。滑って降りる途中が真っ暗でちょっと怖そうです。だれも居なかったので滑ってみればよかったかな。 遊具のそばの線量が比較的低くて良かったです。

写真8 芝生の手入れもよく、感心するほど整備されたきれいな公園です。遊具のあるところは多分除染したのだと思います。

写真9 砂場を作ろうとしたのか?現在は草が生えていました。利用されていないようでぬかるんでいます。真ん中が少し低くなっており水が集まってくるのでしょう。

《高山高原牧場~展望台》

 関東ふれあいの道にある展望台からは向かいの山並が一望できます。天文台もあります。その左隣には広く太陽光パネルが設置されていました。展望台から牧場に入り舗装道を下って測定しました。牧場の敷地に入ると線量はぐーんと下がりました。

写真2 今日二度目の高線量です。展望台全体がこれ程高いわけではありませんが、舗装道路きわの芝生地は高い空間線量でした。6年4ヶ月経ったセシウムの濃縮ポイントです。右表のセシウムのピーク凄すぎです。子どもは絶対に近づかないでください。いや、大人もです。 

写真3 ポニーと黒やぎさんが食事中でした。休みの日には子どもたちが見にくるのかな、とてものどかで景色のよい場所です。 


《まとめ》

 赤城~川場~沼田~榛名を測定しました。高山村は沼田と榛名の中間地点ですので、沼田や榛名と同じくらいだろうと測定してみました。結果は予想通り。高山村のHPを見ると、数々の除染の記録や測定の記録が掲載されています。

 原発事故から7年目、今測定した放射能の値が半分になるのは30年後です。全体的な平均値は下がっても、放射性物質の移動により、より濃縮されたポイントは生まれる可能性もあります。写真2のポイント(0.953µSv/h)などはその例です。今後も放射能監視の必要性を感じます。


高山村 その他の測定ポイント

みどりの村・たかやま高原牧場

 

高山村の除染基準:公園 50cm高 0.23μSv/h(国が定める基準)